展示会中止のお知らせ

〈開催中止のお知らせ〉
4月15日〜20日まで開催を予定していた、ラオス、モン族のブックカバー展はコロナウイルス感染拡大を鑑み、中止することとなりました。
これからこのような日々が続くと考えると、そして楽しみにしてくれている方を考えると、今がやれるギリギリだと思い、すごく悩みました。
異国への往来もできなくなっていて、それがいつまでかなんて目処もたちません。貧しい国はどうしているのだろう。とさえもこれから考えられなくなっていきそうなほど、日本の、自分の前のことだけでさえもいっぱいいっぱいになるはずです。
日頃私たちは目に見えないものに支えられて生きていますが、今ウイルスという目に見えないものからも脅かされています。展示会を中止しなければと、気落ちしていたところ、サンプルで杜胡さんから送られてきたモン族の作品の鮮やかさに心が動いたのは事実です。
作品は、モン族の暮らしと、生きている証です。
作ること、記すこと、施すこと。暮らすこと。
異国にも受け継がれてきた文化や生活があり、その証を、ものとして触れることが出来ることの稀有を、ひしひしと感じています。
日頃来てくれているお客様の健康や、豊前でのこれ以上の状況悪化のことを考えると、開催は今ではないと思い決断しましたが、この状況が落ち着いてまた新しい時代が来た時、必ずや開催したいと思っています。
モン族の作品のことを杜胡さんから直に伝えていただき、お客様が大切に作品を見つめる春の日を想像し、わたしも今出来ることをやっていこうと思います。 
杜胡さんの粋な計らいで、縁側に既に今ある作品は販売することとなりました。ドリンクの提供は今週からはしませんが、短時間でもしんどくなった人の逃げ場として、本屋として、モン族のブックカバー展の中止を知らない人が来てしまったときのためにまだ今のところお店は開ける予定です。
私がそうであるように、開いているという事実が誰かの心を和らげるなら、と思っています。

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