古いと新しいの狭間

縁側が始まる前から書き始めたこのブログのようなものを久々に遡ってみた。
そこにはまだ祖父の生があって、次に死があって、悲しみながら縁側が生まれていた。
オープンは嬉しいことなのだけど、心細い気持ちが写真や文面に残っていた。とてつもなく寂しくて心細く、微かに見える灯をたよりに縁側を作ったようなものだった。
そんな縁側が今とても賑やかになっている。昔を振り返ることでよく分かった。今は周りの人のおかげで、元気になり、沢山の人に出会い、深い仲になれて、もう昔ほど寂しくない。
そして次に再びオープンしたときは、いままでとは違うもっとのびのびとした豊かな縁側が出来るような気がしている。
いままでは人がメインだったけれど、本がもっと輝ける場所にしていきたいと思いながら配置を変えた。
ここにはこの本がいいなぁとか。ここにはあの人が座るところ。と思い浮かべながら。
本と人がようやく対等になれる。でもそれも全てわたしにかかっている。頑張らないと、と力が入る。

いつからお店を再開しようか悩みながら、縁側に行くと、見たことない椅子が3脚と、テーブルがテラスに置いてあった。
80代のおじいちゃんたちが、春になったらテラスで3人でおしゃべりしながらコーヒーを飲むのだ、と嬉しそうに待ち望んでいたときに、コロナになってしまい、おじいちゃんたちの楽しみが先送りになってしまった。
しかしそろそろ彼らが動き出したに違いない。
彼らのうちの一人が持ってきたであろう、その椅子3脚とテーブルをみて、やりおるな。。と思ったと同時に、6月には再開させたいな。と、また次の灯を灯してもらったような気持ちだった。
またはっきりと再開日は決めていませんが、今の気持ちを綴らせてもらいました。

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