私の頭は今縁側でいっぱいである。
この自分のうち(ばあちゃんち)にある縁側を、
別の場所にもってきて、
しかも人様に共有してもらうなんて
変な話だし、おこがましいし傲慢なのかも
しれない。けれどもわたしは縁側の
世界観をもっと煮詰めて、
居心地よくてセンチメンタルでパーソナルでいて開かれている、古くて新しいものを
作りたい!
縁側は、私の好きな場所だ。小さな頃からばあちゃんの家に来ては縁側で佇んでいた。移ろう庭の木々や音を一番敏感に感じ取ることができる、感じ取ってしまうすごくセンチメンタルなところでもある。
本当に考えれば考えるほど不思議な場所で、とても大切な場所なんじゃないかと思うのだ。特に日本人にとっては。
すごくパーソナルに場所で、そこで感じることは、自分の心にしまう。でも外に近くてふらりと近所の人が立ち寄ることもあってそこでお喋りなんかして。縁側で喋ってなかなか帰らないおじさんが昔いたとうちでは今だに話題になったりする。
開かれているのに、個に近い。不思議。
日本の家から縁側がなくなってゆくんだろうなと漠然と思っていたけれど、無くなるならもっと大切にしたいし、そうするべきだ。
なんてゆうのは後からのことで、初めは予想以上の介護のきつさに、私は自分を守る場所を作った。大好きな縁側を、自分の部屋にして、読書をしたり、音楽を聴いたりした。無理やり電球を替えたり。部屋と部屋の間にあるなんとも言えない場所が中途半端な私にはしっくりきた。
縁側というものを、頭の中と紙の中、そして3次元の立体的なもので表すことをしたい。作るのはどれも私だし、確かに存在する。でも完全にフィクションであることは承知の上で、それを共有したいと思う。
そんな夢にも思わなかったことが
できるなんて、本当にありがたいこと。この気持ちを忘れず、やるぞ。
でも、絶対気に入ってくれる人がいるはずで、老若男女が集って、癒やされる。そんな場所になりそうな気がする。
一応ブックカフェと渋々言うものの、
なんの店でもない、ただ「縁側」というものをやってみたい。とゆう気持ち。
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