縁側にある本

〈縁側にある本〉

『cook』

坂口恭平
晶文社

食べることは生きること。87歳の祖母をみていると改めてつくづく思う。何よりも食事を楽しみにしていて、美味しい美味しいと食べるのだ。
この、メモ帳のような手書きの料理本には、生きる料理が沢山。自分で食べたいものを作って美味しく食べる。それを繰り返すたびに、料理が楽しくなって、生活のリズムや楽しみができる。
ページを開くと、美味しそうな料理たち。久しぶりにお腹がぐうとなった。

坂口恭平さんが躁鬱の中で、料理という体を動かす行為から鬱から立ち直ろうという、1つの実践の過程がこの可愛い本に詰まっている。
可愛いだけでない、料理から溢れているエネルギーのようなものを感じる。

生きていく上で、坂口恭平さんの本や音楽は私にはなくてはならないもの。縁側にも沢山あるので、ぜひ、ぜひ読んでほしい。
余談ですが、坂口恭平さんに縁側に来てもらうのが密かな夢なのです…!




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