日田の鹿鳴庵で開催されている老練のあまりあるチカラとカタチ展で、97歳のおばあちゃんの作品を買った。石をレース編みで包んでいる。
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石牟礼道子さんの晩年の著書『魂の秘境から』(朝日新聞出版)に石の神様という表題の話がある。
石牟礼道子さんのお父さんの、
「石どもは年月の魂ぞ。年月というものは死なずに、ほれ、道子のそばで息をしとる」。
という言葉が、なにかこのレースに丁寧に包まれた石のことを言っているように思えた。
きっとこの作品を作ったおばあちゃんは、年月の魂を優しく包むお仕事を97歳でしてるんだと思って、有り難い気持ちになった。
それを気付かせてくれた、石牟礼道子さんの言葉も、もうこれからは聞けないけれど、本当に本は言葉を残してくれて有り難いものだ。
あまりあるチカラとカタチ展は今週末まで日田の鹿鳴庵で開催中なので、ぜひ足を運んでみてください。
そして、私はこのことをもう少し考えて京築+のコラムに書こうと思います。。
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