わたしごと日記「心はどこに」

『心はどこに消えた?』という本を働いている本屋でパラパラめくった。まだ読んでないけれどとても面白そう。心は気づくとどこかにいっているものだ。幽霊みたいに生きている時がある。でも掃除などするときは幽霊になりきってするととても捗る。掃除のしすぎからか、心がどこかにいっていたことをこの本を見て気がついた。そして見開きをみて、心打たれて、一瞬で戻ってきたのがわかった。まだよんでもいないのに。
お店にくるお客さんでお子さんをつれてくる方がいて、1歳半くらいから成長をみているけど、急に語彙力が増していて驚いた。何も喋らなかったのに、コップいっぱいある。とか、おいしいね、とと。とか言っててこんなに語彙が獲得できて、おもってることを喋れるようになったらさぞ楽しいだろうと思う。その感覚はどんな感じかもう忘れてしまったけれど、大人になってもそんな体験はできないものか。最近の自分の進歩のなさを嫌悪しながらも、小さなお客さんと話ができるようになって嬉しい。話せなかったときのことも覚えていて、今その時のことを喋るらしく、水槽の中から出たみたいに気持ちいいだろうな。喋れるというのに大切な人に肝心なことを言えずにいるものだなぁと反省。

仕事終わり、飲みに行く。夫は今日が新年と言っていた。なので新年会。三軒はしごしてふらふらしながら帰る。月は三日月で雲がかっている。
もうみんなねとるね、まっくらやん。
と夫は言う。わたしには家々の締め切られたカーテンの向こうに灯りがついているのがみえる。まだ寝てはないみたい。
まっくらではないみたい、向こう側に、光あるよ。
きっと今年ものらりくらり、うっすら灯る灯りを頼りに生きるのだろう。心が自分の中に、これを読んでいるあなたの中にあることを確かめながら。心がふたつ。いい言葉をありがとうございます。
ああ、なんてささやかな新年。
今年もよろしくお願いします。

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