縁側にある本

 『さよならのあとで』
 詩 ヘンリー・スコット・ホランド
 絵 高橋和枝
 夏葉社

本を手に取るタイミングというものがあります。気にはなっていたけれど、ページを開かないもの。開いたけれど買わなかったもの。

私は大切な人との別離のあとに、久しぶりに訪れた大好きな書店で、ふとこの本を手にとりました。

さよならのあとでしか分からなかった、本の暖かさに触れたようでした。
すべての人の、途方もない悲しみに寄り添ってくれる一冊です。

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