”本をあなたの好きな場所に連れていってあげてくださいバッグ”
が出来ました!
私は昔一人で、読書ツアーというものをしていました。
大濠公園のスタバで、太宰治の『きりぎりす』を読むと決めて出かけたり、
長崎へ向かう電車の中で『つむじ風食堂の夜』を読む。といったやり方です。
あそこで、この本を読んだらいいなあ。
読みかけの本をバッグに入れることもありますが、あの場所にこの本は合うだろうな。という楽しみ方は、出かける楽しみをより、濃厚にしてくれます。
ある日喫茶店に行って、マスターが、座右の銘は”ケセラセラ”だよ、と話してくれました。
その言葉を聞き、さあ、本を読もうと、持ってきていた西加奈子さんの『こうふく あかの』
を開くと、まさに目に飛び込んできたのは”ケセラセラ”の文字。
私も言いがたいこうふくを一人で贅沢に味わったのです。
どこで、何の本を読みたいですか?
このバッグに本を入れて、あなたの思う場所、好きな場所に連れていってあげてください。
人とではなく、本と出かける。
カバンからうっすら透けた本は誰かとの出会いのきっかけになるかもしれません。
このバッグが秘密の暗号みたいな存在になるのではとワクワクもしています。
そう、吉田篤弘さんの『それからはスープのことばかり考えて暮らした』に出てくるサンドイッチ屋さんトロワの3の紙袋のように。
缶バッジとの相性もよく、本と缶バッジとの組み合わせで、人となりもわかりそうでニヤニヤ。
ちなみに私はジャズ喫茶ぐるーびぃにグレート・ギャツビーを連れて行きたいです。文豪バッジを付けて。
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