〈縁側にある本〉
『他人の始まり 因果の終わり』
ECD
河出書房新社
写真家の植本一子さんの夫でラッパーのECDのエッセイ。
闘病し、去年亡くなる前までの記録と共に自身の生い立ちや家族にも向き合って書かれている。
やはり妻の一子さんもECDも、どちらも育ってきた家庭環境が違う。他者と理解し合うことってすごく難しいのだ。お互い求めていることが違ったり愛情表現だって違う。それを受け入れながら一緒に生活する。
結婚して家族をつくることって何なのだろうか。2人の築いてきた家族はとてもいびつにも思うし、でも現代の社会を乗り切るためには柔軟で、これからの家族の形なのかもしれない。
ECDはラッパーとしても「個」を貫き、自分の道を1人突き進んだ。
ぜひ妻の植本一子さんの本と、2冊あわせて読んでほしい。
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