縁側にある本〈縁側にある本〉今日は今村夏子さんの『こちらあみ子』(ちくま文庫)です。この本を読んで衝撃を受けてから、今村夏子さんの作品は、全て読むことにしました。心を引っ掻かれるような感覚に陥るのに、本当に物語に力があって、読まずにはいられない。わたしはいつも感動して、静かに打ちのめされています。そんな読後を味わってほしい。今村夏子さんの本はわたしが多くを語らず、読んでほしい。その後に話しがしたい、そんな大切な本。#縁側books #こちらあみ子#今村夏子17Dec2018BOOK
冬。に読むめっきり寒くなりました。豊前は今日も曇り空の冬景色です。お店の準備をしながらも、本を紹介したいと思います。なかなか開かないお店で申し訳ないです。。今日の〈縁側にある本〉 は『ドミトリーともきんす』高野文子中央公論新社科学の本を読んだとき、科学者や物理学者の思考に少しだけ触れただけなのに、世界を違った視点で捉えられた気がして、理解は出来ないまでも、新種の”喜び”を感じることができる気がします。科学者である湯川秀樹の「詩と科学遠いようで近い。」という言葉。もしかしたら今まで科学というものを必要以上に遠ざけていたのかもしれない。道筋が違うだけで、私たちは同じ答えを求めている、のかもしれない。なんというか、詩も科学も...13Dec2018BOOK
縁側にある本 『さよならのあとで』 詩 ヘンリー・スコット・ホランド 絵 高橋和枝 夏葉社本を手に取るタイミングというものがあります。気にはなっていたけれど、ページを開かないもの。開いたけれど買わなかったもの。私は大切な人との別離のあとに、久しぶりに訪れた大好きな書店で、ふとこの本を手にとりました。さよならのあとでしか分からなかった、本の暖かさに触れたようでした。すべての人の、途方もない悲しみに寄り添ってくれる一冊です。08Dec2018BOOK