縁側日記縁側の日々をまとめた文庫本サイズの可愛らしい本が出来ました。ぜひ手に取ってみてください。あの人、あの人にも届けたいと顔を浮かべながら作りましたが、皆に読んでもらうことは叶いませんでした。この本の中に、わたしがもらった沢山の言葉を詰め込んだのでぜひ読んでほしいです。21Sep2023縁側
人生の塩ウェブマガジンの雛形がなくなってしまう。記事が見れるのは今月いっぱいだ。わたしは連載もさせていただいて、お世話になったのでとても寂しい。始まりがあれば終わりがあるとは分かっていながらも。コロナになりたての頃、オンラインショップに本の紹介文を書いて載せていたのを見つけて下さり、ちいさな本屋さんが選ぶ手触りのある3冊というテーマのもと、本を紹介させていただくことになった。飛び上がるほど嬉しかったし、しかもわたしから始まる連載だったのでもちろん不安もありながら楽しく書かせてもらった。わたしはそこでクロード・レヴィ=ストロースの『野生の思考』を紹介した。一年後、縁側をしめて石川へ移住した。そこにももちろん本屋さんがあり、そのことが本当に嬉し...27Jul2022日記BOOK縁側
わたしごと日記「いまここ」またブレーカーを落としそうになった。昨日の夜も何も考えず湯沸器を使ってしまいブレーカーを落として夫にお風呂で少し寒い思いをさせてしまった。今日も炊飯している間に洗濯機を回してしまって、湯沸かし機が使えずコーヒーを我慢させてしまった。ああ。どうしてわたしはこんなにポンコツなんだろう。どうしてなにも考えないのだろう。考えなくてもいいことは考えるくせに。と自分を世界一の邪魔者!と思い、いかんいかん、愛してるよわたし。気をつけていこう。と鼓舞する。しかし寒くなってからブレーカーがよく落ちる。ブレーカーのせいにしたくてgoogleで調べたけれどやはり沢山ワット数を一気に使ってしまったわたしが悪いという分かりきった結果がさらに強固になっただけだ...14Jan2022日記
わたしごと日記「心はどこに」『心はどこに消えた?』という本を働いている本屋でパラパラめくった。まだ読んでないけれどとても面白そう。心は気づくとどこかにいっているものだ。幽霊みたいに生きている時がある。でも掃除などするときは幽霊になりきってするととても捗る。掃除のしすぎからか、心がどこかにいっていたことをこの本を見て気がついた。そして見開きをみて、心打たれて、一瞬で戻ってきたのがわかった。まだよんでもいないのに。08Jan2022日記BOOK
わたしごと日記 「異なり」昔の人が手書きで紙に文字を書いているように、スマホで文字を打つことが自分の言葉と隔たりなく書けることに気がついた。パソコンだと妙にすました文章になってしまう。昔から思考の穴に入るのがすきだったけれど、こちらに来てから嬉しいことに時間があって、前よりぐいぐい勉強しはじめた。テレビがないからかもなぁ。他人との暮らしは嬉しいことも悲しいこともどっちもあるけれど、あの好きなバンドの音みたいに調和を持った音ではないのにトータルしたら心地よいな。と思うことができていてなんだか楽しい。それにしても積読がたまっていく。本屋でアルバイトをしているからついつい買ってしまう。『ベルリン上の空 ランゲシュランゲ』という香山哲さんの漫画の積読についての場面で...22Nov2021BOOK縁側
I've never seen a doctor.頑張れ美恵子T(I've never seen a doctor.)祖母美恵子(90)の元気を取り戻すべく作られたこのロンT。"わたしは一度もお医者に罹ったことがない"と言う美恵子の口癖をプリントしてます。これを見てあの頃の強気を思い出して!バックにはTのポーズをした元気な美恵子の面影が。決してあの兄弟のパクリではありません。 04Nov2021家族WOMEN介護
『雛形』連載最終回『はじまりの縁』ライフジャーナルマガジン『雛形』での連載最終回!『はじまりの縁』が公開されました。"縁"について考える機会をいただいて、私自身縁側という場所のことがもっと好きになったし、他者と共に生きて行く勇気をもらいました。いま縁側のあった場所は"まんなか"というお店になっています。縁をたどっていたら真ん中に出会った不思議な気持ちです。だから、きっとみんな大丈夫なんだと思います。これまで読んでくれた皆様、ありがとうございました。26Oct2021縁側
『ずっと愛しかった。』と日記のようなもの夏が来た。こちらの街は、雨は少ししか降らなかった。いつも今にも泣き出しそうな空だから、沢山降ると思っていたけど。こちらも空の涙に引っ張られない様にと気をつけたり、たまに同調してみたりする。最近は、韓国文学を読んでいる。ファン・ジョンウン著の『誰でもない』をゆっくり読む。ゆっくり読むから全てが染み込んできて少し辛いけど、血肉となるのが分かる。救いのない話だけど、その書いた行為と物語の力があるからか、後から後からわたしの身体の中でぐねぐねと力に変わるのが分かる。最近は血のめぐりについても考えていて、韓国文学と同時に『血流がすべて解決する』という漢方薬剤師の堀江昭佳さんの本も平行して読む。全く違うから平行して読めると思っていたけど、自分の...16Jul2021家族PHOTO縁側介護
『波打ち際と縁』ライフジャーナルマガジン『雛形』での連載vol.6『波打ち際と縁』が公開されました。波打ち際というものから、境界について、傷つけてしまうということについて考えました。読んでいただけると嬉しいです。記事は雛形ウェブサイトのトップか、メニューの「ある視点」から「○○と縁(ふち)」を選んで下さい🤝---どんなものにも、大体「ふち」があります。常に真ん中以外にあって、かたちのないものに輪郭を与えたり、真ん中から溢れたものの拠りどころになったりする場所。そんな「ふち」が持つ世界を、福岡の小さなブックカフェ「縁側」店主・河野理子(かわのりこ)さんが紐といていきます。境界線であり、すみっこであり、ものごとのきわの部分に在るものを見つめるために。...24May2021縁側
縁側小噺 『夜の発光体』縁側神保町化計画は、数年前からあった。田舎でもそのような場所を体現することはできるはずだ。縁側を始めたのも当時1番求めていた本に囲まれた場所が、街にも人にも私にも必要だと思ったからだった。実際に必要だったのかは分からないけれど少なくとも私には必要だった。夕暮れから、空が色を失って縁側の中の白熱灯がぽっと色づき店自体が灯りになる時まで、縁側に人がいて、いつもはない美味しそうなカレーの匂いが満ちていた。場所を借してくれているまりさんがカレーを作ってくれ、Add.のあきさんのお母さんの美味しいチーズケーキの表面の色味にうっとりしながらそれをお客さんに出す。コーヒーなどを飲みながら各々本を開いている景色をみたとき、こんな景色をみたかったのだ...24Apr2021BOOK縁側
『雛形』 連載vol.5 『宇宙と縁』ライフジャーナルマガジン『雛形』での連載vol.5『宇宙と縁』が公開されました。ここはあそこで、あそこはここで。---どんなものにも、大体「ふち」があります。常に真ん中以外にあって、かたちのないものに輪郭を与えたり、真ん中から溢れたものの拠りどころになったりする場所。そんな「ふち」が持つ世界を、福岡の小さなブックカフェ「縁側」店主が紐といていきます。境界線であり、すみっこであり、ものごとのきわの部分に在るものを見つめるために。ありふれているけれど、まだ知らない、縁〈ふち〉の世界へ。13Apr2021BOOK縁側